テレビの感想文
嫌な予感でもしたのか、千賀子が帰ろうとすると、この男性、千賀子の手をつかみ「いっしょに、休んでいかない?」と。はっきりと言わずにホテルに行こうとしている男性を千賀子が断っても、「契約してあげたじゃん」と、パワハラ&セクハラをしてきた。

っていうか、最初からこういうことするつもりだったんだろう! このセクハラパワハラ男!

急に抱き寄せられ、男女の関係をせまられた千賀子、全力で拒否してその場から逃げたんだけど、これがトラウマになってしまう。

契約はなかったことにされ、電話で「ほんっと女に仕事まかせるとろくなことになんねぇんだよなぁ」と怒られた。なにがあったのか、千賀子には説明する機会すら与えられなかった。ひどいね、これは。

心にダメージを負った千賀子は、ロングヘアの髪をハサミで切って、肩より短いボブヘアになった。それも、泣きながら。
女性的な部分を、自分の手で切り落としてなくすという、なんとも痛々しいシーン。

そんな千賀子を癒したのが、女風のセラピストのヤマトだった。――と、いろいろ省略した説明になってしまったので、興味を持った方はドラマを見るか、原作の漫画をぜひ読んでみてください。


ちなみに、現実の世界では女風はすっかり定着している。需要、あったんですね。
でも、女性が風俗を利用することと、男性が風俗を利用するのを同じものとして見られているか、って考えると、……まだそこまで当たり前のものとして受け入れられているのかな、とも思う。

私はそこらへんが古い考え方なのか、はしたないって思うんだよな。たぶん、家族の影響とか、子どもの頃に見たテレビの影響なんかもあるはず。

祖母は、私が冗談で「風俗で働こうかな」と言ったら本気で怒り、「やめなさい!」と言いました。違うって。ただ言っただけなんだけど。

そんな風に、次の世代に引き継がれる考え方とか価値観がある。

女性が性的なエンタメを消費することは、「人には言わないほうがいい」って思う。まだ、言いにくいよなぁ。女性どうしでも言いにくい。

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