テレビの感想文
脚本家の宮藤官九郎さんのドラマで、『あまちゃん』のように、主人公のポジションの人が2人ぐらいで、その近くにいる、主人公ほどではないけど重要な脇役の人が何人か、だとそこまで「多いな」とは思わないのでは。

ただ、『新宿野戦病院』は主人公のヨウコ、亨も、脇役一人ひとりにもかなり強いクセ(個性)があって、さらに病院に来る患者、
病院の外にいる人もときどき画面に出てくる。何人かで集まり、また別の何人かが集まっていて、その人たちがそれぞれ同時進行でストーリーが進んだりもする。

家出を繰り返す、メンタルが不安定だったマユや、NPO「NotAlone」で人助けをしつつ、実はSMクラブで女王様をしていて超売れっ子の舞とか、けっこう、主人公ほどではないけど、視聴者が気になるように話に出てくる(長い時間を与えられている)ように見えるし。

いろいろな人たちの背景が見えるからこそ、病院特有の「いろいろな人たち」が集まってる空気感がリアルになっている、とも言えるし、それによって、わかりにくいっていうことにもなってしまうのかもしれない。
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