テレビの感想文
帰りの電車のボックス席に向かい合って座ってる玲子と純。慶太のことを「迷惑かけられどおしだったけど、でも、なんか……、嫌いになれないんですよね、あの人って」「すぐへらっと笑って、ひょっこり帰ってきますから」と言う純。
純、玲子のひざの上の猿彦の頭をなでて、「また遊ぼうな」。すると猿彦「プ~ン、プイ」と「うん」みたいな返事を。
なんだか、この猿彦が慶太の分身みたいな感じ。

鳥居の近くで一人、石垣に手をついて鼻をすすってる純。「えっ、もしかして泣いてる?」とからかうような言い方の女性の声が。
声の主はまりあ。髪をアップにし、ピンクの小花柄のノースリーブのワンピースに、ピンクのお高そうなハンドバッグ、白のハイヒールと、女性らしさすごい出してる感のファッション。
くしゃみして、「なんの花粉ですかね? これ」と純。まりあを見て、「どうしたんですか?」。

すると「慶太のママに気に入られてるんだよね、私。だから、外堀から埋める作戦?」と。
「間違ってると思いますよ、その作戦。それに……、若干遅いかも」。
そう、慶太はいま鎌倉にいないしね。
おごるので暴飲暴食に付き合ってくれませんか、と言う純に、「遅いってどういうこと?」とまりあ。

そこに、慶太の母親から電話が。慶太がいないことを知らされる。
このあと食事、と言われ、純を見るまりあ。なにかに気づく純、行こうとするが「慶太さんの後輩とばったり会っちゃいまして、もしよろしければご一緒しても」と妙に高いつくった声で言いながら、純の腕をがしっとつかむまりあ。
次のターゲットは、まさか純なんじゃないだろうな……。
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