好きな人は先輩です。
「顔、真っ赤。」



『っ!いや、これは違くて!!』



「フッ、乗って?
新しくできたカフェでいいんだよね??」



『はい、そうです。』



タルトが美味しいと評判の最近できたばかりのカフェ。



バイクに跨いで座椅子を掴む。



初めてバイクに乗った。



「そんなとこ掴んでたら落ちるよ。」



『うわっ!』



私腕を掴んで、先輩の腰に回される。



「よし、おっけ。
んじゃ行きますか。」



ブルンブルンと数回エンジンを吹かせてから、バイクは出発した。



ドクンドクンと高鳴る胸の音が今日ばかりは先輩に伝わってもいいと思った。



『うわぁ、美味しい〜!』



私の目の前にはミックスベリーのタルト。
先輩はチーズタルト。



「うん、美味しい。
はい、どうぞ?」



一口サイズに切ったタルトを差し出される。



これって間接キスなんじゃ・・・。
< 17 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop