好きな人は先輩です。
ゆっくりと食べて、完食した頃にちょうど先輩が帰ってきた。



「グッドタイミングだ。
そんじゃ帰ろうか。
あ、ちょっと寄ってもいい?」



『あ、はい。
って、先輩?会計!』



「え?あぁ、さっき払っちゃった。」



『お礼のために誘ったのにそれじゃ意味ないじゃないですか!』



いくらだっけ?
今から、先輩にお金渡せばまだ間に合う。



『いくらでしたっけ?』



「いらない。
可愛い後輩に払わせるわけないでしょ?」



『でも・・・。』



「いいから。
今から寄るところに付き合ってもらえれば、それがお礼ってことにして。」



な?と言われれば、首を縦に頷くことしかできない。



まあ、また今度お礼しよ。



「はい、じゃあ行こう。」



バイクに跨いでさっきのように先輩の腰に腕を回す。
しっかり捕まったのを確認してバイクを発進させる。



どこに行くんだろう。
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