ラットラズベリー
プロローグ
中学の卒業式は私にとってある意味重大な行事だった。
中学に上がってからずっと片想いしていたクラスメイトの王子様系イケメンに告白すると決めた日なのだ。
私は、一つ深呼吸をした後卒業式で貰った赤いバラの花束を握りしめた。
花束と言ってもたった一本のバラの花を包装したものだ。
たった一本でも嬉しかった。その花が自分の恋を応援していると本気で思っていたからだ
数分待っていると片想いしていた相手がやってきた。
練習していた告白の言葉は詰まりに詰まって日本語なのかも怪しかったけど最後には「好きです」と伝えることができた。
相手の反応が気になり下に向けていた顔を上に上げてみると相手は笑っていた。
「無理。俺がお前みたいな根暗なオタクと付き合うと思ってんの?」
「…え?」
「いや、マジで本当に無理。だってオタクって暗いしキモいしデブじゃん」
相手の口から出る凶器のような言葉の数々が私の胸に深々と刺さっていく。
偏見の塊なのは分かっている。
分かっているけどそれがとても悔しかった。
彼は全て言い終わると私に背を向けて立ち去った。
私は力なくその場にへたり込み滝のような涙を流した。
それと同時に私の中に毒々しい感情が芽生えた。
「っ…ぜってぇ…復讐してやるっ…」
涙でぐちゃぐちゃになった顔であの男を死ぬほど憎んだ。
その時私は誓ったのだ、絶対可愛いと言える女になって復讐してやると。
中学に上がってからずっと片想いしていたクラスメイトの王子様系イケメンに告白すると決めた日なのだ。
私は、一つ深呼吸をした後卒業式で貰った赤いバラの花束を握りしめた。
花束と言ってもたった一本のバラの花を包装したものだ。
たった一本でも嬉しかった。その花が自分の恋を応援していると本気で思っていたからだ
数分待っていると片想いしていた相手がやってきた。
練習していた告白の言葉は詰まりに詰まって日本語なのかも怪しかったけど最後には「好きです」と伝えることができた。
相手の反応が気になり下に向けていた顔を上に上げてみると相手は笑っていた。
「無理。俺がお前みたいな根暗なオタクと付き合うと思ってんの?」
「…え?」
「いや、マジで本当に無理。だってオタクって暗いしキモいしデブじゃん」
相手の口から出る凶器のような言葉の数々が私の胸に深々と刺さっていく。
偏見の塊なのは分かっている。
分かっているけどそれがとても悔しかった。
彼は全て言い終わると私に背を向けて立ち去った。
私は力なくその場にへたり込み滝のような涙を流した。
それと同時に私の中に毒々しい感情が芽生えた。
「っ…ぜってぇ…復讐してやるっ…」
涙でぐちゃぐちゃになった顔であの男を死ぬほど憎んだ。
その時私は誓ったのだ、絶対可愛いと言える女になって復讐してやると。
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