ラットラズベリー
学校に着き、1、2時間目の科目が終了した時にとあることに気がついた。
全然復讐出来てないことに。
そうだ復讐しなくては、そう思い女子トイレの鏡で自分の容姿を確認した。
真っ黒な髪に若干猫目な焦げ茶色の目。
いたって普通な容姿な私がイケメンを落とせるわけがない。
と、なるとテクニックか。
なんだテクニックってテクニシャンにでもなれってか?無理だろ。
とりあえずテクニックと言えばで思い出したので孝彦さんに聞いてみよう。
メールで「イケメン落とす方法教えて」と打って送信すると1分で返事が来た。
暇かよ、と思ってメールの内容を見ると「股開いとけよ」と不適切なアドバイスをもらった。
「バルス」って送ってから教室に戻り再び頭を抱える。
それを心配そうに見てきた茨木くん。
「どうしたんですか?悩み事だったら僕効きますよ」
「え、いや…彼氏欲しいなって…」
目を逸らしながら小声で言うと茨木くんは少し困った様子で「そうですか…」と答えた。
「高森さんはどんな人と付き合いたいんですか?」
「え、えっとぉ…イケメン…」
「え」という声が聞こえた。茨木くん引いてんじゃねぇぞ。
「イケメンと付き合って卒業式でボロクソ言いやがったあのクソ男に復讐してやるんだ」
「え、あ、頑張ってください…」
引いてるな、分かるよ。だって孝彦さんに言っても「頭、大丈夫か?」と言われたもん。
「でもさ、彼氏ってどうやったら出来るんだろうね」
「告白すればいいのでは?」
「相手が居ればな。私はまだ相手すらいないんだよ」
「えー…」と言われた。もう引いてるどころか呆れてるよね?傷つくな…
「茨木くん、知り合いにイケメンな人いない?」
「イケメンは…いないですかね。すいません」
申し訳なさそうに謝る茨木くん。
「謝るのは私の方だよね…なんかごめん」
「いいんですよ。お役に立ちそうになかったので…でも、また相談に乗りますから。いつでも言ってくださいね」
ニコッと笑う彼に礼を告げるとそそくさと席に帰っていった。
茨木くん、君本当にいい子だな…
そんなことを思っていると始業のチャイムが鳴り国語科の先生が入ってきた。
この件はまた後で考えようと頭を切り替えて授業に集中した。
全然復讐出来てないことに。
そうだ復讐しなくては、そう思い女子トイレの鏡で自分の容姿を確認した。
真っ黒な髪に若干猫目な焦げ茶色の目。
いたって普通な容姿な私がイケメンを落とせるわけがない。
と、なるとテクニックか。
なんだテクニックってテクニシャンにでもなれってか?無理だろ。
とりあえずテクニックと言えばで思い出したので孝彦さんに聞いてみよう。
メールで「イケメン落とす方法教えて」と打って送信すると1分で返事が来た。
暇かよ、と思ってメールの内容を見ると「股開いとけよ」と不適切なアドバイスをもらった。
「バルス」って送ってから教室に戻り再び頭を抱える。
それを心配そうに見てきた茨木くん。
「どうしたんですか?悩み事だったら僕効きますよ」
「え、いや…彼氏欲しいなって…」
目を逸らしながら小声で言うと茨木くんは少し困った様子で「そうですか…」と答えた。
「高森さんはどんな人と付き合いたいんですか?」
「え、えっとぉ…イケメン…」
「え」という声が聞こえた。茨木くん引いてんじゃねぇぞ。
「イケメンと付き合って卒業式でボロクソ言いやがったあのクソ男に復讐してやるんだ」
「え、あ、頑張ってください…」
引いてるな、分かるよ。だって孝彦さんに言っても「頭、大丈夫か?」と言われたもん。
「でもさ、彼氏ってどうやったら出来るんだろうね」
「告白すればいいのでは?」
「相手が居ればな。私はまだ相手すらいないんだよ」
「えー…」と言われた。もう引いてるどころか呆れてるよね?傷つくな…
「茨木くん、知り合いにイケメンな人いない?」
「イケメンは…いないですかね。すいません」
申し訳なさそうに謝る茨木くん。
「謝るのは私の方だよね…なんかごめん」
「いいんですよ。お役に立ちそうになかったので…でも、また相談に乗りますから。いつでも言ってくださいね」
ニコッと笑う彼に礼を告げるとそそくさと席に帰っていった。
茨木くん、君本当にいい子だな…
そんなことを思っていると始業のチャイムが鳴り国語科の先生が入ってきた。
この件はまた後で考えようと頭を切り替えて授業に集中した。