当たり前です。恋人は絶対会社の外で見つけます!
大場の地味な努力に絡まった誤解の糸⑤
ある日の午後の時間、携帯の着信に気が付いた。
早紀さんからだった。
非常階段を泣きながら上がっていく彼女を見たと教えてくれた。
何があった?
財布を持って非常階段へ急ぐ。とりあえず上へ。
ゆっくり上がっていくと人の気配があった。
暗がりのてっぺんの段に座ってる小さな影。
あの時の玄関の姿を思い出した。
声をかけて一緒にしゃがんで顔を見た。
俯いていて表情は見えない。でも泣いてるのはわかる。
細くなった肩が小さく震えていた。
酷く傷ついてるのは分かった。
全力で言葉を尽くした。
途中から話がおかしな方向に行った。
震える声で『結婚おめでとう。』そう言われた。
誰が?
手続きが云々・・・。
なるほど、そこまで聞いて話のおかしい部分は分かった。
ちゃんと事実を正しく伝えた。
お互いの間がまるで異国中継の様にすら思える。
この上なく分かりやすく説明したのに、もう一度言わされる。
やっと顔を見れたけど、涙で赤くなった眼は何の目力もなし。
魅力が半減じゃないか。
鼻も赤く、化粧なんて落ちまくってるんだろう。
その顔は知らなくても懐かしいと思えるくらい、幼かった。
まるで子供の頃の顔が浮かぶようで。
ここは会社で仕事中だと分かってるだろうか?
いつまでもここにいたいが自分もそういうわけにはいかない。
声を潜めるのも、こんな薄暗い埃っぽい所も勘弁してもらいたい。
とりあえず仕事終わりに捕まえる約束をした。
逃げたら許さないと脅すように言ってみた。
ちゃんとうなずいたのを確認した。
仕事中だから・・・・・軽くキスをして仕事に戻ろうと促した。
トイレに行くように言っていつもの友達に後は頼んだ。
ビックリして自分を見た友達。
果たして何と言い訳するんだろうか?
何をしてたのか、何を泣いてるのか?自分がどう関わってくるのか?
必死に言い訳を考えただろうか?
夕方、確認しよう。
とりあえず仕事をしよう。
外回りがない日で良かった。
早紀さんが発見してくれて良かった。
手短に早紀さんにお礼を送った。
ふう、早い段階で自分のことは誤解だと分かってもらえてよかった。
そしてやっと今、自分の部屋に連れて来ることが出来た。
ようやくだ。
週末じゃないのが残念だが約束した通り、話を聞こうじゃないか、先に進もうじゃないか。
早紀さんからだった。
非常階段を泣きながら上がっていく彼女を見たと教えてくれた。
何があった?
財布を持って非常階段へ急ぐ。とりあえず上へ。
ゆっくり上がっていくと人の気配があった。
暗がりのてっぺんの段に座ってる小さな影。
あの時の玄関の姿を思い出した。
声をかけて一緒にしゃがんで顔を見た。
俯いていて表情は見えない。でも泣いてるのはわかる。
細くなった肩が小さく震えていた。
酷く傷ついてるのは分かった。
全力で言葉を尽くした。
途中から話がおかしな方向に行った。
震える声で『結婚おめでとう。』そう言われた。
誰が?
手続きが云々・・・。
なるほど、そこまで聞いて話のおかしい部分は分かった。
ちゃんと事実を正しく伝えた。
お互いの間がまるで異国中継の様にすら思える。
この上なく分かりやすく説明したのに、もう一度言わされる。
やっと顔を見れたけど、涙で赤くなった眼は何の目力もなし。
魅力が半減じゃないか。
鼻も赤く、化粧なんて落ちまくってるんだろう。
その顔は知らなくても懐かしいと思えるくらい、幼かった。
まるで子供の頃の顔が浮かぶようで。
ここは会社で仕事中だと分かってるだろうか?
いつまでもここにいたいが自分もそういうわけにはいかない。
声を潜めるのも、こんな薄暗い埃っぽい所も勘弁してもらいたい。
とりあえず仕事終わりに捕まえる約束をした。
逃げたら許さないと脅すように言ってみた。
ちゃんとうなずいたのを確認した。
仕事中だから・・・・・軽くキスをして仕事に戻ろうと促した。
トイレに行くように言っていつもの友達に後は頼んだ。
ビックリして自分を見た友達。
果たして何と言い訳するんだろうか?
何をしてたのか、何を泣いてるのか?自分がどう関わってくるのか?
必死に言い訳を考えただろうか?
夕方、確認しよう。
とりあえず仕事をしよう。
外回りがない日で良かった。
早紀さんが発見してくれて良かった。
手短に早紀さんにお礼を送った。
ふう、早い段階で自分のことは誤解だと分かってもらえてよかった。
そしてやっと今、自分の部屋に連れて来ることが出来た。
ようやくだ。
週末じゃないのが残念だが約束した通り、話を聞こうじゃないか、先に進もうじゃないか。