当たり前です。恋人は絶対会社の外で見つけます!
軽く着替えをした大場が出てくる。
やっぱり好きかも。
「何?」
又聞かれた?
そう、よく聞かれるかも。
怒って、イラついて、不安そうに、嬉しそうに。
今までいろんな人に聞かれた。
大場はいつも嬉しそうに聞く。
「かっこいいね。」
素直に褒めた。
顔をまじまじと見られてキスされる。
「朝から機嫌がいいね、・・・・素直だし、・・・・・かわいい。」
ずっと目を開けて顔を見ていた。
「何?」
「好きなの。」
「聞いたよ。分かってる。」
「言いたかった、伝えたかった。」
「どうしたの?逆に不安になってきた。むくれた譲に慣れてると、素直過ぎると怖い。」
「何でよ。」
「それを言う?今日もここに集合ね。」
『ここに。』って・・・・・。
「鍵預けるから。残業するときは連絡して。」
うなずいた。
チン。
トースターの音がした。
お腹が空いた。
香ばしい匂いにやられる。
二人で朝ごはんを食べて一緒に部屋を出た。
「譲、行くよ。」軽く頬にキスをされてドアが開いた。
手を引かれて歩く。
「譲、昨日ポーチを持ってきた彼女に何か聞かれた?」
「う・・・・ん、何してたのって?」
「で、」
「サボってたって答えた。」
「うん。で。」
「何してたのっていう、そのやり取りをもう一回繰り返して、なんとなく分かったって。今日教えてって。」
「バレた?」
「うん。」
「俺が頼んだ時もびっくりしてたよ。」
「そうかも。一緒に食事に行ったとか、話しかけられてるなんて少しも言ってなかったから。」
「会社では、ただの同期のふりをした方がいいの?」
「もちろん・・・・・・お願いします。」
「分かった。あんまり声をかけることもないくらいだしね。」
「だっていつもお互いが一人の時にしか声かけられてないよ。」
「そりゃあ、偶然は逃がしたくないってずっと思ってた。だから見つけたら駆け寄って声かけたのに。本当に冷たい態度で。」
「そう言う割にしつこかったくせに。」
「またまた冷たい態度だね。朝とは大違い。あ~、あんな素直な譲ちゃん、動画に残しておくべきでした。また会いたいなあ~、今夜会える?」
駅はすぐそこ。
人がわらわらと同じ方向に向かってる。
つないだ手に力を入れて伝えることにした。
「楽しみだね。」
顔は見ない。
絶対ニヤリって笑われるから。
「そういえば結構電車は混むから覚悟してね。」
言われたほどでもなく、確かにくっつくように押されて押し込まれて。
それでも私もいつも同じくらいはぎゅうぎゅうして通勤してる。
それにくっついていても変じゃない。
人が動くたびに窓の方へ移動して、へばりつくようにしてたけど押されて、つぶれそうなところを助けてくれたのは、当然大場で。
少し動き出して空いた時に真後ろからスペースを確保するように立たれた。
まさか後ろは向けない。
息で曇るガラスに距離をとる様にしたら背後の大場の胸に頭が当たって。
そのまま少しくっつき気味の頭のまま残りの時間を過ごした。
当然たくさんの人と一緒に自分たちも降りる。
「どう?」
「大丈夫だった。ありがとう。」
腰に手を当てられたのを、バッグでさりげなく外して、見上げる。
苦笑いされて少し距離をとってくれた。
それでも少し会話をして、ただの同期のふりで出勤した。
やっぱり好きかも。
「何?」
又聞かれた?
そう、よく聞かれるかも。
怒って、イラついて、不安そうに、嬉しそうに。
今までいろんな人に聞かれた。
大場はいつも嬉しそうに聞く。
「かっこいいね。」
素直に褒めた。
顔をまじまじと見られてキスされる。
「朝から機嫌がいいね、・・・・素直だし、・・・・・かわいい。」
ずっと目を開けて顔を見ていた。
「何?」
「好きなの。」
「聞いたよ。分かってる。」
「言いたかった、伝えたかった。」
「どうしたの?逆に不安になってきた。むくれた譲に慣れてると、素直過ぎると怖い。」
「何でよ。」
「それを言う?今日もここに集合ね。」
『ここに。』って・・・・・。
「鍵預けるから。残業するときは連絡して。」
うなずいた。
チン。
トースターの音がした。
お腹が空いた。
香ばしい匂いにやられる。
二人で朝ごはんを食べて一緒に部屋を出た。
「譲、行くよ。」軽く頬にキスをされてドアが開いた。
手を引かれて歩く。
「譲、昨日ポーチを持ってきた彼女に何か聞かれた?」
「う・・・・ん、何してたのって?」
「で、」
「サボってたって答えた。」
「うん。で。」
「何してたのっていう、そのやり取りをもう一回繰り返して、なんとなく分かったって。今日教えてって。」
「バレた?」
「うん。」
「俺が頼んだ時もびっくりしてたよ。」
「そうかも。一緒に食事に行ったとか、話しかけられてるなんて少しも言ってなかったから。」
「会社では、ただの同期のふりをした方がいいの?」
「もちろん・・・・・・お願いします。」
「分かった。あんまり声をかけることもないくらいだしね。」
「だっていつもお互いが一人の時にしか声かけられてないよ。」
「そりゃあ、偶然は逃がしたくないってずっと思ってた。だから見つけたら駆け寄って声かけたのに。本当に冷たい態度で。」
「そう言う割にしつこかったくせに。」
「またまた冷たい態度だね。朝とは大違い。あ~、あんな素直な譲ちゃん、動画に残しておくべきでした。また会いたいなあ~、今夜会える?」
駅はすぐそこ。
人がわらわらと同じ方向に向かってる。
つないだ手に力を入れて伝えることにした。
「楽しみだね。」
顔は見ない。
絶対ニヤリって笑われるから。
「そういえば結構電車は混むから覚悟してね。」
言われたほどでもなく、確かにくっつくように押されて押し込まれて。
それでも私もいつも同じくらいはぎゅうぎゅうして通勤してる。
それにくっついていても変じゃない。
人が動くたびに窓の方へ移動して、へばりつくようにしてたけど押されて、つぶれそうなところを助けてくれたのは、当然大場で。
少し動き出して空いた時に真後ろからスペースを確保するように立たれた。
まさか後ろは向けない。
息で曇るガラスに距離をとる様にしたら背後の大場の胸に頭が当たって。
そのまま少しくっつき気味の頭のまま残りの時間を過ごした。
当然たくさんの人と一緒に自分たちも降りる。
「どう?」
「大丈夫だった。ありがとう。」
腰に手を当てられたのを、バッグでさりげなく外して、見上げる。
苦笑いされて少し距離をとってくれた。
それでも少し会話をして、ただの同期のふりで出勤した。