当たり前です。恋人は絶対会社の外で見つけます!
早く起きないかなあ。
お腹空いたよう。
そう思ってたら足音がして寝室の扉が開いた。
トランクス一枚で出てきた大場から目をそらす。
てっきりバスルームに向かうと思ったのに。
「おはよう、譲。何で先に起きたの?そんなにお腹空いてたの?」
すっかりバレてる気がする。ほぼ、正解。
ソファの上にだらりと伸びた私の体を奥に追いやって強引に座った大場。
パジャマを着ればいいのに。シャワー浴びて来れば?
「お腹空いた。早くご飯にしたい。」
うつぶせのまま答えた。
「分かった。待ってて。」
そう言って離れた。
バスルームから出てきて寝室でパジャマを羽織ってきた大場。
手伝うつもりで起きだす。
一緒にキッチンに並ぶ。
パンを解凍してトーストして。
それにコーヒーだけだけど。
空腹は満たされた。
ソファに上がりのんびりと座る。
「よく眠れた?」
「うん。目覚めスッキリ。」
「だろうね、さすがに疲れた。昨日は・・・・。」
そうかも。絶対空腹はカップ麺を食べられたせいばかりじゃない。
・・・・悔しくて、おもいっきり甘えて、誰にも渡したくないと伝えた。
大場は二つ年上だから、あの先輩の様に私には先輩でも大場には同じ年とか、年下とか、そうなる女の人もいる。
年上の先輩が大場を狙うなんて思ってなかった。
だけど、そうではなかったらしい。
だから一年生の今でも三年生まで心配して、来年からはずっと下級生のことも心配する。
きっと、そうなる。
来年もここに私がいるとは限らない。
来年と言わずに半年後も。
「大場、ここの部屋は、誰か泊った?」
「は?誰かって女性のことか?」
じっと見つめる。
「入ったのが母親だけだって言ったのに?だから明らかに誰も泊ってないけど。急に何を考えた?せっかくお腹いっぱいで満足そうな顔してたのに。」
「別に、ふと思っただけ。責めてないから。」
「責められることは何もない。誰も泊ってない。」
そう。別に昔はいい。
「なんだよ、まだ鬼ごっこの続きか?」
そんなのしたつもりはないけど・・・・まあ、同じようなことをしたと認めてもいい。
「もういいって言わなかった?カップ麺すすって忘れたんじゃないのか?」
そう思ったけど、時々そう思わない時もあるから。
「何でもない。」
一応言う。
「そうは思えないけど、まあ、いいや。今日はどこ行く?考えたんだろう?」
顔を寄せて聞かれた。
「夜景でしょう?きれいな夜景みたいって言ってたから。」
「まだ昼か・・・・他には?」
時計をちらりと見て言う。
「他?・・・・でっかい・・・あんまん食べたい。半分。」
「いいよ。」
「何でそんなに顔が近いの?」
「まだ時間あるのに、勝手に起きたから持て余すなあって思って。」
「だってお腹空いたから。」
「別によくない?」
「何が?」
「会社でバレても。」
「良くない。」
「何で?」
「噂になる、ずっと噂になる。」
「せいぜい同期の奴らが噂するくらいだけど。」
多分そう。だって凄い小粒ネタ。私に限っては誰、それ?レベル。
それでも嫌なのだ。
本当にずっと噂される。
あのビッグカップルだって、誰もが憧れるようなお似合いの二人だったのに、そうなった。
だからどうなるか分からない。
噂も保証してくれない未来、違う噂がささやかれるのなんて聞きたくないから。
「そんな時は俯くんだな。俯かれるくらいなら、じっと見上げられた方がいいって言ったのに。無言でも顔を見せてくれた方が安心するのに。」
「昨夜あんなに言ったのに、足りないのか?」
「・・・そうじゃない。」
大場は少し心配してない。
そんなもの?
そんなに余裕でいられるなんて、なんでなんだろう?
お腹空いたよう。
そう思ってたら足音がして寝室の扉が開いた。
トランクス一枚で出てきた大場から目をそらす。
てっきりバスルームに向かうと思ったのに。
「おはよう、譲。何で先に起きたの?そんなにお腹空いてたの?」
すっかりバレてる気がする。ほぼ、正解。
ソファの上にだらりと伸びた私の体を奥に追いやって強引に座った大場。
パジャマを着ればいいのに。シャワー浴びて来れば?
「お腹空いた。早くご飯にしたい。」
うつぶせのまま答えた。
「分かった。待ってて。」
そう言って離れた。
バスルームから出てきて寝室でパジャマを羽織ってきた大場。
手伝うつもりで起きだす。
一緒にキッチンに並ぶ。
パンを解凍してトーストして。
それにコーヒーだけだけど。
空腹は満たされた。
ソファに上がりのんびりと座る。
「よく眠れた?」
「うん。目覚めスッキリ。」
「だろうね、さすがに疲れた。昨日は・・・・。」
そうかも。絶対空腹はカップ麺を食べられたせいばかりじゃない。
・・・・悔しくて、おもいっきり甘えて、誰にも渡したくないと伝えた。
大場は二つ年上だから、あの先輩の様に私には先輩でも大場には同じ年とか、年下とか、そうなる女の人もいる。
年上の先輩が大場を狙うなんて思ってなかった。
だけど、そうではなかったらしい。
だから一年生の今でも三年生まで心配して、来年からはずっと下級生のことも心配する。
きっと、そうなる。
来年もここに私がいるとは限らない。
来年と言わずに半年後も。
「大場、ここの部屋は、誰か泊った?」
「は?誰かって女性のことか?」
じっと見つめる。
「入ったのが母親だけだって言ったのに?だから明らかに誰も泊ってないけど。急に何を考えた?せっかくお腹いっぱいで満足そうな顔してたのに。」
「別に、ふと思っただけ。責めてないから。」
「責められることは何もない。誰も泊ってない。」
そう。別に昔はいい。
「なんだよ、まだ鬼ごっこの続きか?」
そんなのしたつもりはないけど・・・・まあ、同じようなことをしたと認めてもいい。
「もういいって言わなかった?カップ麺すすって忘れたんじゃないのか?」
そう思ったけど、時々そう思わない時もあるから。
「何でもない。」
一応言う。
「そうは思えないけど、まあ、いいや。今日はどこ行く?考えたんだろう?」
顔を寄せて聞かれた。
「夜景でしょう?きれいな夜景みたいって言ってたから。」
「まだ昼か・・・・他には?」
時計をちらりと見て言う。
「他?・・・・でっかい・・・あんまん食べたい。半分。」
「いいよ。」
「何でそんなに顔が近いの?」
「まだ時間あるのに、勝手に起きたから持て余すなあって思って。」
「だってお腹空いたから。」
「別によくない?」
「何が?」
「会社でバレても。」
「良くない。」
「何で?」
「噂になる、ずっと噂になる。」
「せいぜい同期の奴らが噂するくらいだけど。」
多分そう。だって凄い小粒ネタ。私に限っては誰、それ?レベル。
それでも嫌なのだ。
本当にずっと噂される。
あのビッグカップルだって、誰もが憧れるようなお似合いの二人だったのに、そうなった。
だからどうなるか分からない。
噂も保証してくれない未来、違う噂がささやかれるのなんて聞きたくないから。
「そんな時は俯くんだな。俯かれるくらいなら、じっと見上げられた方がいいって言ったのに。無言でも顔を見せてくれた方が安心するのに。」
「昨夜あんなに言ったのに、足りないのか?」
「・・・そうじゃない。」
大場は少し心配してない。
そんなもの?
そんなに余裕でいられるなんて、なんでなんだろう?