一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~

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「おはよう、美香ちゃん。一週間ぶり?」


午前十時。爽やかに応接室に現れた如月さんは、わざわざ私を呼び出して挨拶をしてくれた。

ぺこり、と頭を下げると、彼はにこやかに続ける。


「まさか、ランコントルホテルでの仕事が入るなんてね。驚いたけど、会えてよかったよ。…樹とはどう?この前は邪魔しちゃってごめんね。」


「い、いえ…」


穏やかに微笑む彼。どうやら樹さんは、昨夜の事件のことを彼に話していないらしい。

私は、平静を装って静かに尋ねた。


「わざわざお越し頂いてありがとうございます。…えっと…、今日はインタビューのお仕事で?」


「あー、そうそう。今日の朝、マネージャーから連絡があってさ。載せるはずだった雑誌の記事に穴ができたから、急遽、僕の記事に差し替えることになったらしくて。」


話によれば、週刊誌の校了ギリギリでの“印刷ストップ”だったらしい。差し替える記事に、人気若手俳優の如月さんを抜擢するくらいだ。前の記事も、同じくらい部数が見込める内容だったのだろう。

すると、ふと何かを思い出したような彼が、さらりと思いもよらぬ一言を口にした。


「そういえば、もとは樹のインタビュー記事だったみたいだけど。」


「えっ!」

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