一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
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ーー
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『経験なくて悪かったわねぇ!!何よ、そんなに面倒くさい?!お家まで行って、あり得ない暴挙でしょ!それでも男なの?!』
バーのカウンターに酔いつぶれて突っ伏す羽目になったのは言うまでもない。
結局、その彼氏とはその場で破局。何事も致すことなく家を出た。行きつけ先のマスターは慰めるようにグラスを差し出す。
『美香ちゃん、落ち着いて。そんな男とは別れて正解だよ、もう全部忘れな。』
『マスタぁ!私そんなに色気ないかな?もう、“初めて”なんて早く捨てたい!』
『美香ちゃん、声おっきいよ…!』
マスターが焦って耳打ちする。そんな忠告も聞かず、ごくりとアルコールを飲み干した。
すると、タン!とグラスを置いた瞬間、近くに座っていたサラリーマン達が声をかけてきた。
酔っていたせいであまり覚えていないが、セクハラまがいの絡みだったような気がする。
マスターは、下心見え見えの男たちに冷静に対応していたが、大好きだった彼氏からの大打撃を受け、すべてがどうでもよくなっていた私は、つい流されそうになっていた。
と、その時だった。
『おい。』
低い男性の声が聞こえ、振り向くと、すらりとしたスーツの男性が視界に入ってきた。
ぐいと肩を引かれ、抱きしめられるように彼の胸に寄りかかる。
…うん。
ここまではちゃんと覚えている。
問題は、この後だ。
酔っ払いのサラリーマンを軽くあしらい、助けてくれた彼。ゆらゆらとする意識の中、腕に抱かれ、『大丈夫?』と声をかけられた。
…そして…
その後……
「どうして、こうなった……?!」
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『経験なくて悪かったわねぇ!!何よ、そんなに面倒くさい?!お家まで行って、あり得ない暴挙でしょ!それでも男なの?!』
バーのカウンターに酔いつぶれて突っ伏す羽目になったのは言うまでもない。
結局、その彼氏とはその場で破局。何事も致すことなく家を出た。行きつけ先のマスターは慰めるようにグラスを差し出す。
『美香ちゃん、落ち着いて。そんな男とは別れて正解だよ、もう全部忘れな。』
『マスタぁ!私そんなに色気ないかな?もう、“初めて”なんて早く捨てたい!』
『美香ちゃん、声おっきいよ…!』
マスターが焦って耳打ちする。そんな忠告も聞かず、ごくりとアルコールを飲み干した。
すると、タン!とグラスを置いた瞬間、近くに座っていたサラリーマン達が声をかけてきた。
酔っていたせいであまり覚えていないが、セクハラまがいの絡みだったような気がする。
マスターは、下心見え見えの男たちに冷静に対応していたが、大好きだった彼氏からの大打撃を受け、すべてがどうでもよくなっていた私は、つい流されそうになっていた。
と、その時だった。
『おい。』
低い男性の声が聞こえ、振り向くと、すらりとしたスーツの男性が視界に入ってきた。
ぐいと肩を引かれ、抱きしめられるように彼の胸に寄りかかる。
…うん。
ここまではちゃんと覚えている。
問題は、この後だ。
酔っ払いのサラリーマンを軽くあしらい、助けてくれた彼。ゆらゆらとする意識の中、腕に抱かれ、『大丈夫?』と声をかけられた。
…そして…
その後……
「どうして、こうなった……?!」