ワケあり同士による華麗なる政略結婚
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「、、ふぅ。」
久しぶりの接待で疲れた。
長い時間付き合わされた上に、取引相手の秘書がやたらと絡んできた。
完全に誘われていたが、まるでそんな気分にならない。
病気かと一瞬思ったが多分違う。
なぜならば今朝、身体の熱を下げるのに一苦労したばかりだからだ。
あの揺れる瞳に欲情した。
それは生まれて初めての衝動だった。
ため息を吐きながら玄関のドアを開け中へ入る。
いつもなら駆け寄ってくる姿は当然なく、静まり返っている玄関。
外は少し明るくなりそうな時刻で、あいつが起きているわけのない時間だ。