ワケあり同士による華麗なる政略結婚


*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*


「、、ふぅ。」



久しぶりの接待で疲れた。

長い時間付き合わされた上に、取引相手の秘書がやたらと絡んできた。

完全に誘われていたが、まるでそんな気分にならない。






病気かと一瞬思ったが多分違う。



なぜならば今朝、身体の熱を下げるのに一苦労したばかりだからだ。











あの揺れる瞳に欲情した。




それは生まれて初めての衝動だった。



ため息を吐きながら玄関のドアを開け中へ入る。

いつもなら駆け寄ってくる姿は当然なく、静まり返っている玄関。







外は少し明るくなりそうな時刻で、あいつが起きているわけのない時間だ。






< 102 / 311 >

この作品をシェア

pagetop