ワケあり同士による華麗なる政略結婚
、、今、何しようとしていた?
まさか意識のない女に欲情していた、、?
「、、欲求不満のガキか。」
小さく呟きその場を離れた。
一度自室に戻ったがダイニングテーブルで眠るアイツを放ってはおけず、抱きかかえ自室の部屋へと運んだ。
少し散らかる部屋のベッドにゆっくりと下ろし、肩までしっかりと布団を掛け部屋を後にした。
結局その日は一睡もできず、仕事に向かった。
それでも自然とキツさはない。
強いて不満があったとするなら、朝からアイツの入れるコーヒーと見送りがなかった事くらいだろうか。
しかしそんな不満もアイツの穏やかに眠る表情を思い出だせば、それもなくなった。
認めてしまえば、楽になる。
、、、アイツが好きだと。