ワケあり同士による華麗なる政略結婚
「えっ、、!えっ!えっ、、!?!?」
初めて掛かってきた彼からの着信に驚きすぎて、変な声を出してしまう。
『、、寝ぼけてるのか?』
「い、いえっ、、!!起きてました!!!すみません、、!あのっ、、そんな事より私、、誠也さんの許可なく、、勝手に、、、部屋に、、。」
まずは部屋に入ってしまっていた事を謝まらなければと、震える声で言葉を発すると電話の向こうから彼の優しい声がした。
『お前が謝る必要はない。勝手にもなにも俺が部屋に運んだんだ。そんな事より、、今日は仕事は?』
彼が運んでくれたのだと知って、全身が熱を持つのが分かった。
彼の顔を見たい一心で待っていたが、結果的に迷惑をかけてしまった。
でも彼の優しさが嬉しい。