ワケあり同士による華麗なる政略結婚


「えっ、、!えっ!えっ、、!?!?」


初めて掛かってきた彼からの着信に驚きすぎて、変な声を出してしまう。







『、、寝ぼけてるのか?』

「い、いえっ、、!!起きてました!!!すみません、、!あのっ、、そんな事より私、、誠也さんの許可なく、、勝手に、、、部屋に、、。」








まずは部屋に入ってしまっていた事を謝まらなければと、震える声で言葉を発すると電話の向こうから彼の優しい声がした。







『お前が謝る必要はない。勝手にもなにも俺が部屋に運んだんだ。そんな事より、、今日は仕事は?』



彼が運んでくれたのだと知って、全身が熱を持つのが分かった。

彼の顔を見たい一心で待っていたが、結果的に迷惑をかけてしまった。








でも彼の優しさが嬉しい。


< 108 / 311 >

この作品をシェア

pagetop