ワケあり同士による華麗なる政略結婚
episode6
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朝が待ち遠しくてか、いつもよりも早く目が覚めてしまった。
薄暗い中リビングへ向かうと昨日は無かった紙袋が置いてあり、何だろうと覗くとフワッと紅茶の香りが広がり中にはスコーンが入っていた。
『弁当は美味かった。、、、ありがとな。それは取引先の相手に貰った。美味いと有名なとこのらしい。』
後ろから声が聞こえて振り返ると、照れたような表情の彼が立っていた。
「っおかえりなさいっ、、!誠也さん!!今日もお仕事、大変お疲れ様でした。もしかして、、今お帰りですか?!」
スーツ姿の彼に心配になって駆け寄ってみると、昨日とは違うスーツを着ていることが分かってホッと胸を撫で下ろした。
「コーヒー入れますね。私、スコーン大好きなんです。ありがとうございます。今から頂いてもいいですか?」