ワケあり同士による華麗なる政略結婚
スコーンの入った紙袋を握りしめて尋ねると目を細めて頷いてくれた。
ウキウキしながらコーヒーを2人分入れて、新聞を広げている彼の所へコーヒーとスコーンを運ぶ。
いつもなら遠慮して端の方に座るが、久しぶりの彼をもっと近くで感じたくて緊張しながらもゆっくりと彼の前に腰を下ろした。
そんな私の行動をチラリと見たが、何も言わずに穏やかな表情を見せくれた彼。
向かい側に座る事を許されたと解釈して、つい笑みがこぼれる。
静かで穏やかな時間。
聞こえるのは新聞の擦れる音と、コーヒーカップがダイニングテーブルに置かれた音だけ。
目を閉じて彼を音で感じていると、視線を感じて目を開ける。
すると彼が真っ直ぐとこちらを見ていて、ドキッと鼓動が高鳴った。