ワケあり同士による華麗なる政略結婚
「はい、大丈夫だと思います。今日シフト調整表を提出する日なので都合は付けられます。その日は何があるんですか?」
『親睦パーティーだ。、、それも大規模な。うちの重役は勿論、取引先や提携会社も来るだろう。勿論お前の親、兄弟も来ると思う。』
「大規模な、、パーティーですか、、。」
いつかはこんな日が来ると思っていたが、予想よりも早く来てしまった。
以前と比べればマシになったとは言え、完全に完治してはいないこの状況で彼の妻だと隣に並んでもいいものかと不安になる。
実際今日だって、迷惑を掛けてしまった。
しかし、気まずそうに話す彼の事だ。
きっと断れない状況だったに違いない。
そんな優しい彼を気に病ませたくなくて、口角を上げ笑い掛けた。