ワケあり同士による華麗なる政略結婚
隣になったからには挨拶をしないわけにはいかなくて笑顔を貼り付けて小さく頭を下げた。
「、、こんばんわ。」
「近くで見るとオネーサンとびきり美人だね?誰かの秘書?それとも、、、愛人?」
「あ、愛人だなんてっ、、!?違いますっ!!それに秘書でもなくて私は、、!」
「まぁ、どっちでもいいよ。俺はHADANOコンサルタントの羽田浩二。」
〝HADANOコンサルタント〟
その名には聞き覚えがある。
確か全国のコンサルタント会社で1、2を争うほどの有名企業だ。
慌てて立ち上がり、深く頭を下げた。
「大変失礼致しましたっ、、!本宮美麗と申します。」
「そんなに畏まらないでいいから、座りなよオネーサン。それより俺と楽しい事でもしない?」
手を引かれ、座るように促され素直に腰を下ろした。
「、、楽しい事、、ですか?」
「そう。気持ちいい事しようよ。もし誰かの愛人をしてるなら俺が倍額出すよ。好色ジジイの相手するよりも俺の方がいいでしょ?」