ワケあり同士による華麗なる政略結婚





「わぁっ美男美女〜。素敵〜〜っ!!」





すれ違った女性達が声を上げて彼を熱っぽく見ている。

一際目立つ彼の隣にいるといつも以上に視線を感じて女性の視線でさえも緊張してしまう。








「あっ、、あの、、1人で歩けます、、。ですから離しっ、、!?」

『丁度そこのカフェのオープンテラスにうちの受付嬢がいる。あんたの存在をかなり疑ってたやつだ。このまま歩くぞ。』






大きな手に口を塞がれ、冷や汗が流れる。




『おいっ倒れるなよ?タクシーを拾うまで耐えろ。お前も潔白を証明するチャンスだろ。このまま家族が汚名をきせられたままでいいのか?』







その言葉にハッとして歯をくいしばる。


鋭い視線を感じてオープンテラスを見ると1人の女性がじっとこちらを見ている。

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