ワケあり同士による華麗なる政略結婚
「胸を触られて、、それでっ、、っ、、昔と同じセリフを言われて、、〝あの時〟の記憶が蘇ってきてしまってっ、、!」
必死に絞り出そうとするせいか、喉が熱くて焼けそうだ。
「それ、、でっ、、、っ、、、!?」
『もういいっ!!!、、もう分かったから少し休め。少し眠れば気分も良くなるだろう。』
突然強く抱きしめられ、彼と密着すると彼の心音が優しく響いてきて安心したせいかまた眠気が襲ってきた。
『そうだ、、もうそのまま寝ろ。眠るまでこうしてるから。』
身体がポカポカして少し強めの力がとても心地よくて彼の優しい声が遠く聴こえてくる。
その温かさに包まれたままゆっくりと目を閉じた。
安心しきった子供のように、彼にしがみつきながはそのまま眠りについた。