ワケあり同士による華麗なる政略結婚
それを証明しようと初めて自分から彼の背中に恐る恐る手を伸ばしてぎゅっと抱きついた。
そして彼の逞しい胸板に顔を押し付けて、小さく呟いた。
「、、誠也さんの温もりは優しくて、、とっても安心できます。もしご迷惑じゃなければ、誠也さんのお休みを私にください。」
想いが伝わるようにと更に力を込めると、彼の大きな手が背中に伸びてきてキツく抱きしめ返された。
『そうか。じゃあ遠慮せずにお前に触れるぞ。後で撤回はさせない。お前は、、、俺の妻だ。』
「はい、、私は誠也さんの妻です。」
顎に彼の手が伸びてきて、上を向かされ目が合うと気持ちが通じあったかのようにお互い自然と唇を寄せる。
彼とのキスは未だに慣れず、ドキドキしながら目を開けると目を細めた彼がいて更に鼓動が高鳴る。
『、、行くぞ。』
「はい。」