ワケあり同士による華麗なる政略結婚
これがなんなのか分からないが胸が苦しい。
もしかしてこれも男性恐怖症の症状、、?
これ以上悪化しないようにと狭いタクシーの中で彼から距離を取った。
お互い無言の中、着いたのは私のアパートの前で運転手さんに住所を伝えていなかった筈だと驚いて彼を見る。
『そんなに驚くな。、、一応住んでる場所くらいは把握している。』
「、、そう、でしたか。」
『さっき親から連絡が来て、早速明日からうちに住むようにと指示が来た。仕事は何時に終わる?』
「トラブルが無ければ夕方には終わると思います。でも、、私、誠也さんの住んでいる場所が、、。」
『必要最低限の荷物をまとめておけよ。迎えはこちらから出す。』
「あり、、がとうご、ざいます。」