ワケあり同士による華麗なる政略結婚
「誠也っ!美麗ちゃん、未経験なんでしょ?ちゃんと手加減してあげなよ?ついでに、、気持ちも伝えなよ。じゃないと良くない方向に拗れるよ。」
後ろからそんな言葉を掛けられたが、それには答えず響のBARを後にした。
美麗の顔は一度も見らずに車に押し込んだ。
そしてアクセルを強めに踏み込む。
近くにネオンの光るホテルを見つけ、迷わずそのホテルに入った。
学生の時以来で所謂ラブホテルという〝そういう行為〟目的の為のホテル。
駐車スペースに車を停め、助手席から美麗を引っ張り出してホテルの中へ入る。
無人のフロントにあるタッチパネルで部屋を選択しエレベーターに乗った。
部屋に入るなり、中央にあるベットに美麗を押し倒し目を瞑った。
もし目を開けて、怯えた表情を浮かべているのならきっとまだ引き返せる。
運転しながら少し理性を取り戻した自分にそう言い聞かせてゆっくり目を開けた。
『っ、、、!』