ワケあり同士による華麗なる政略結婚
眉を下げてながらも真っ直ぐとこちらを見つめている美麗と目が合って理性は完全に焼き切れた。
『俺もアルコールが入ってる。手加減してやれるか分からない。後悔、、するなよ。』
そう呟いてから噛み付くようにキスをする。
「んっ、、!」
口の中に強引に舌を絡めれば、されるがままで合間に漏れるあいつの吐息が更に欲情を駆り立てる。
服を剥ぎ取り、透き通る肌に直に触れれば後戻りなんて出来なかった。
初めて繋がった痛みのせいか、静かに涙を流す泣き顔にさえ欲情するなんてどうかしてる。
いくら果てても〝もっと〟という欲望が治らない。
いい歳した大人が処女相手に何故こんなにがっついているのか、正直自分でも自分を抑え切れない。
自分の存在を刻み付けるようにより一層に深く身を沈めれば、体力の限界を迎えた美麗はそのまま意識を手放した。
今まで何人もの女を抱いて来たがこんな事、初めてだった。
何度も求め意識が無くなるまで抱き潰した事も、死んだように眠る相手を抱き寄せた事も、、全て初めてで。
これが愛しいという感情なのだと初めて知った夜だった。