ワケあり同士による華麗なる政略結婚
バスローブを脱いで熱いシャワーを浴びると、あちらこちらに赤い痕。
これは、、なんだろう。
昨日までは無かったその赤い痕にそっと触れると、何故か彼がその場所に口を寄せている姿がハッキリと思い浮かんだ。
「っ、、!?」
もしかして、、これを付けたのは彼なの?
よく見ると首筋から足先まで全身の至る所に赤い花が咲いていて昨日の行為を物語っていた。
シャワーを浴びてるだけなのに、逆上せそうになって急いで身体を洗って浴室を出た。
そこである事に気付いた。
ここはどこだろう?
自宅じゃないのは確かで、ホテルだと思うが困った事に着替えがない。
そもそも着ていた下着にワンピースはどこ?
タオルを巻いて暫く考えていると、ここへ運んでもらっている途中でベットの下に散乱しているのも思い出し、またもや赤面。
時間が経ってどうにか立つことはできるようになったが、そこから一歩前に進むことができない。
力を振り絞って足を一歩前に出すが、膝に力が入らずその場に座りこんでしまった。
その物音に気付いた彼が、躊躇なく脱衣所に入ってきて座り込んでいた私を抱えあげた。