ワケあり同士による華麗なる政略結婚
「あっ、、誠也さん!?」
『上がったら呼べって言っただろ。取り敢えずベットに運ぶぞ。』
軽々と抱え上げられ、ベットに降ろされた。
「ありがとうございます、、あの、、私は何を着たら良いのでしょうか、、?」
『一旦帰るからそれまでまで我慢して着てた服を着ておけ。俺もシャワーを浴びてくる。その間に着替えておけよ。』
そう言って昨日着ていた服を渡された。
そして彼は直ぐに浴室に向かい、シャワーの音が聞こえ始めた。
慌てて昨日の服を身につけて、ベットの上で彼を待った。
確かに覚えていないが、下半身の痛みやダルさを考えれば彼と身体を繋げたのは間違いないだろう。
トラウマになってしまうほどの恐怖でしかなかった行為だったのに、彼と繋がる事がてきたなんて。
寧ろ、本当に発作も起こらず最後まで、、?
私は彼の顔を見るだけでも精一杯なのに、私の身体を見ても表情変えない彼に少し悲しい気持ちになった。
、、やっぱり見慣れてるのかな。
あれが夢じゃなければ、彼は秘書の澤村さんとも身体を繋げていると響さんは言っていた。
だから身体を重ねたくらいで舞い上がっちゃいけないんだと自分に言い聞かせた。
彼にとって身体を重ねることなんて、深い意味なんてないんだ。
抱かれた記憶だって曖昧なのに、何故か急に涙が出てきて胸が苦しい。