ワケあり同士による華麗なる政略結婚


マコちゃんにはつい強がってしまったが、本当は彼が私以外の女性に触れるのなんて嫌だ。


物分かりのいい妻を演じようと頑張っている矢先にこの仕打ち。


















、、もう頑張れないかもしれない。





マコちゃんの言う通り、これ以上側にいても逆にツライだけだ。









ベットから降りてシャワーを浴びようと必死に身体に鞭を打って立ち上がろうとすると、服を身につけたままであることに気づいた。

彼が似合うと買ってくれたお気に入りの服。





それが無残にも破けていてもう着れそうにない。

それを見て、我慢していた涙がじわりと滲んで視界がボヤける。




今日が休みで本当に良かった。








昨晩から1日中涙が出たのは初めてで、止め方が分からない。

そのまま彼に貰った服を抱きしめて泣き続けた。










気づけば泣き疲れてまた眠っていて、時計を確認するとお昼を過ぎていた。


さすがにここまで眠ると身体も動くようになっていてベットから抜け出した。





浴室へと向かう途中にあるリビングに視線を向けるとダイニングテーブルに置いてある私の携帯を見つけた。

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