ワケあり同士による華麗なる政略結婚
「、、誠也君に最後に会ったのはいつ?」
少し遠慮気味にたずねてくる母に、困った表情を浮かべなら曖昧に答える。
「いつ、、だったかな。確か3ヶ月前くらいかな、、、?でもほらっ!誠也さんお忙しい方だし、私も私で週末はエステの予約が一杯だし。今の仕事が楽しくて充実してるから不満もないし。だから私達はこれでいいの。」
「そう、、?でもせめて一緒に住んだ方がいいんじゃないかしら。貴方達は夫婦なんだから。美麗の為にも、、誠也君の為にも、、。」
そんな母の言葉に畳み掛けるように声を掛けた。
「今時、別居婚だって珍しくないよ?それに政略結婚といえども誠也さんだってそういう〝条件〟で私なんかと結婚して下さったんだから。」
「最初はそうだったかもしれないけど、、彼の立場もあるのよ?」