ワケあり同士による華麗なる政略結婚


ようは男に免疫が無く、それで発症したであろう男性恐怖症。







、、、世間知らずのお姫様か。


丁度良い相手だ。

そんな俺の心の内を知らずに即決で決めた縁談に、勘違いした父親が舞い上がって直ぐに顔合わせの席を設けた。





ビクビクとした女はこちらを一度も見ようともせず、想像以上に重症のようだった。


これなら俺の理想の結婚生活も叶うのではないかと、初めて打ち明けた理想の結婚生活。










それが〝別居婚〟だ。




必要な時だけ共に過ごし、普段の生活は別々に過ごす。

まさに理想だ。





両家の両親にどんな思惑があったのかは知らないが、受け入れられたこの政略結婚。

こうして藤原美麗という、俯いたまま一度も目を合わせる事も無かった女と晴れて夫婦となった。

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