ワケあり同士による華麗なる政略結婚

「誠也っ、、!貴方がそんなんだから美麗ちゃんが怖がってしまうのよ!!もっと優しく声くらい掛けられないの?!」

『、、こんなん普通だろ。寧ろ俺じゃなくても男に対して誰にでもこうだろ?』






私の所為で彼が怒られてしまうのが申し訳なくて、必死に声を上げる。




「もっ申し訳ありませんっ、、お義母様っ!誠也さんの妻らしい事を何一つ出来ない状況で、本当に何とお詫びしていいのか、、っ。」



情けなくてじわっと涙が馴染むと、慌ててお義母様が声を掛けてくれた。








「やだっ!美麗ちゃんの所為じゃ無いわよ!?私達が無理やり結婚させて窮屈な思いをさせちゃったんだから謝らないでっ、、?貴方みたいな綺麗で可愛いお嫁さんをもらって幸せなのよっ!?!?焦らず少しずつ慣れていけばいいの!いつか、きっと大丈夫になるわっ!!」



優しい言葉も気を遣わせてしまっていることが分かっているから素直に頷けない。

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