大逆転ラヴァー




後悔している、と言いながらも人の性格はそんなに簡単に変えられるものではない。

よって、この強気な性格は高校生になった今でも変わることなく継続中なのだ。

だからもちろん男子に恋愛対象として見てもらえることなんてあるわけもなく…

あの日の夏樹からの告白を最後に、男子との色恋沙汰なんて皆無だ。




「彩芽~、兄ちゃんの作った朝食、美味いか?」

「ん、まぁまぁ」

「お、それは美味いってことか?素直になれよー」

「うっるさいな、ママのが100倍美味しいし。
ほら、食パンだって焦げてんじゃん。
大学生にもなって料理もできないわけ?」

「ひ、ひどい…共働きの両親に変わって兄ちゃん
こんなに頑張ってんのにそこまで言うかよ」

「は?素直になれって言ったから言ったんじゃん」




まぁ、こんな私にも非はあるかもしれないけどさ。

それにしたってこの世の男共は弱すぎるんだよね。

ちょっとキツイ言葉浴びせられただけで凹むようなヘタレばっか。つまんない奴しかいない世の中だ。




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