執事の君に愛されて……
「上はこの課に、こう言うことがあることを知っている。
上と、グルなんだよ」

そんなこと……あるわけない。
もしかしてーー

「お父様は、最初から、知ってた?」

確信はない。
急に、会社に執事なんて今まで無かった。
中学、高校と、普通の学校で、執事なんて居なかった。

なのに、社会人で執事なんて可笑しい。

「旦那様は、知ってました。
娘が行きたい会社を調べて、その現状を知った。

どうしても、守りたかったそうです。
どうしますか……また怖い思いをするかも知れない。
会社を辞めますか?」

 会社を辞める?

"絶対、二人で頑張って行こうね‼"

私達は互いに、約束した。


"もちろん、何があっても辞めないよ‼"


そう、何があっても……辞めないよ。

< 11 / 34 >

この作品をシェア

pagetop