今の君を僕は知らない
ガラガラッ
足音の主が教室のドアを開けた。
「お、理斗早くね!!」
その声の主に思わずびっくりした。
それもそのはず
目の前に現れたのは中学の時の達也だ。
「おいおい、いきなり無視か?」
そう言われて、我に返った俺は挨拶を返すが…
「すまん、おはよ。それにしても…プッ(笑)」
見慣れていた20歳の達也を知っている分
急に笑えて来た(笑)
そんな俺を不思議そうに見ながら
「ん?寝癖ある?」
達也は寝癖でもあるのかと思ったのだろう
髪の毛を触りだす。
「いや何でもない(笑)」
その姿すらも面白くて笑えてきた。
なんか、ガキだな(笑)
少し不機嫌そうな表情を浮かべた達也が
俺の脇をくすぐってきて
俺は必死に抵抗
この感じに懐かしさを感じながら凄く楽しかった。