大人の恋は複雑で…素直になるのは難しい
俺の部屋に彼女を押し込むと、今にもいなくなりそうで夢中でぎゅっと抱きしめた。
俺のせいで嫌な目に合ったから…
俺は普通のサラリーマンなのに、親が金持ちって理由だけで…
俺から離れようとするのか?
「冷静に考えたい」
冷静に考えさせたら、素直に好きだと言ってもらえる事もできずに、俺たちの関係は終わりそうで怖くなる。
「こんなことで、お前を失うなんて耐えられるかよ」
菜生の首もとに顔を埋め、いつものように身体を繋げれば折れてくれるはずだと…だが、抵抗されこちらが冷静さを失っていた。
「んっ、…い、や…やぁ…あ、だ…んっっっ」
強引に唇を押しつけ、菜生の意思を無視して傍若無人に事を進めた。
逃げようとする腰を両手で捕まえ、足の間を膝で割り逃げ道を断った後は、菜生の性感帯を刺激し
何度も突き抱き潰した。
菜生を繋ぎ止める方法なんて他にないと思ったからだ。
目が覚めた時、腕の中に菜生がいてくれた事にホッとする。
冷たいシャワー浴びて頭が冷えてくると、昨夜の俺は、自分でも信じられないほど必死で、繋ぎ止めたくて、酷い抱き方をしたと思う…
きっと、目が覚めたら怒るだろう…
どうしたら、菜生の機嫌がなおり、仲直りできるだろうか?