大人の恋は複雑で…素直になるのは難しい
わからない…モヤッとする中で、彼女の行いを阻止しようと言いくるめようとするが引き下がらない。
終いには、俺に後ろの女達が待ってるから今日の相手を探せばと言う。
そして、自分は男を探すからと…
カチン…ときた。
俺は眼中にないのか?男として見れないのかと腹立たしかったし、そこまでしないと忘れられないのか?
俺には一途に思ってくれる女もいない。
なぜだか健に嫉妬する自分がいた。
だからだろうか?
他の男に任せてたまるかと無意識に出た言葉だった。
『俺が慰めてやろうか?』
彼女からのまさかの返答だった…
『慰めてよ』
やけになっているとしか思えない。
何度も思い直させようとしてみたが、意思は固い。
冷静にならせようと外に連れ出し、タクシーに乗せて帰そうと待ってる間、下衆な事を言っても彼女の意思は変わらない。
そのうち、俺が躊躇ってると勘違いして他を探すと引き返そうになる。
こうなったら、誰かに抱かれるまで諦めないのだろうと思った。
『わかったよ…腹くくる。抱いたら離してやれないからな』
他の男に抱かせるぐらいなら、俺が抱いて慰めてやる。
『腹くくるって決意しないと私って抱けない存在なの?来るもの拒まないくせに私じゃダメ?』