大人の恋は複雑で…素直になるのは難しい

「キスマークつけた女なんて、誰も抱かないからな。これでいいんだよ」

「誰にも抱かれないし」

「俺以外な」

なんなの…訳の分からない独占欲みたいな感じ。

「今はね」

「おい、聞き捨てならないぞ。臣に色目使ってもあいつは隠れドSだから、お前じゃ無理だ」

「なんで臣さんが出てくるのよ。でも、臣さんって隠れドSなんだ…ふーん、いいかも」

サバサバした姉御肌ぽい優希さんだけど、実はグイグイと来られたいタイプらしい。でも、近寄って来る男は軟弱な恋愛体質の男ばかりで、恋愛に足が遠のいていた。だから、今の彼女には、ぴったりだと思う。

結婚願望あるしね…

「何がいいかもだ…絶対、臣なんかに近寄るなよ」

近寄らないって…近寄ったら優希さんが怖いもん。

「臣さんのターゲット、私じゃないじゃん」

「俺が牽制したからだよ。あいつは、俺よりサイテーな奴だからな…いいか、近寄るなよ」

「うん。まぁ、私は遠慮しておく」

「それなら、いい」

「奏よりサイテーな奴って話し、気になるけど」

「聞く必要ない…こっちに集中しろよ」

服を脱がしっこして、奏の手のひら胸旨の膨らみを包んでいた。

「先に言い出したの奏なのに…」
< 43 / 211 >

この作品をシェア

pagetop