大人の恋は複雑で…素直になるのは難しい

「菜生は、どうなの？本当に失恋から慰めてくれるなら誰でも良かったの？酔っていたとしても奏さん以外に抱かれても平気だった？」

わからない…

直ぐに答えられないでいる私に、優希さんは答えを急かさなかった。

「そのうち、答えがでてくるよ」

その後は、雑談しながら過ごすが、ずっと優希さんはスマホを気にしてた。

「誰かから連絡来るんですか？」

「えっ…うん、まぁ…」

歯切れの悪い返事にピンとくる。

「臣さんですか！」

図星を突かれ、優希さんは真っ赤になっていく。

「…実は、朝まで一緒にいたの」

「その話、聞いてないですよ」

「言ってないもの」

「ここに来てていいんですか？」

「だって…あいつに大したことないって言ったって言った事覚えてる？」

「はい。さっき、聞きましたね」

「そう言ったら、朝まで離してくれなかったのよ。私、しばらくご無沙汰だったのに…まぁ、そんな事は向こうは知らないし気がついてもいないけど、ムキになってるから手加減してくれないし、体が壊れるかと思って逃げて来たの」

ハイッ⁈

鬼畜の友は鬼畜でしたか！

「それは…大変でしたね。で、何が気になってチェックしてるんですか？」