恋の始まりの物語
結局リオンに行くことになり、半個室に入る。
酒とつまみを幾つか注文して、山本は俺に向き直った。
「で?何か進展した?」
「どうせまりあから聞いてるんだろ?
何もねぇ。」
「…ぼちぼち落ち着いたでしょ、仕事。
何でいかないのさ。」
「簡単に言うなよ!
お前と違って、俺は繊細なんだよ。」
二人してぎゃあぎゃあ言い合う。
こっちの方がしっくりくるのは何でだ。
「──あのさ、言いづらいけど。
まりあ狙ってるヤツが、動きそうだよ。
あんたも急がないと、かっ拐われるよ?」
「そうか、まあ当然だろうな。まりあ可愛いし?」
「ここでへにゃへにゃしながら可愛いとか言ってる前に、本人に言えよ!全然伝わってないよ!
…この前まりあと飲んだとき、余計なお世話だけど、湯川とかどう?って聞いてみた。
『私なんて、湯川くんの眼中にもないわよ』って笑ってたよ、まりあ。」
酒とつまみを幾つか注文して、山本は俺に向き直った。
「で?何か進展した?」
「どうせまりあから聞いてるんだろ?
何もねぇ。」
「…ぼちぼち落ち着いたでしょ、仕事。
何でいかないのさ。」
「簡単に言うなよ!
お前と違って、俺は繊細なんだよ。」
二人してぎゃあぎゃあ言い合う。
こっちの方がしっくりくるのは何でだ。
「──あのさ、言いづらいけど。
まりあ狙ってるヤツが、動きそうだよ。
あんたも急がないと、かっ拐われるよ?」
「そうか、まあ当然だろうな。まりあ可愛いし?」
「ここでへにゃへにゃしながら可愛いとか言ってる前に、本人に言えよ!全然伝わってないよ!
…この前まりあと飲んだとき、余計なお世話だけど、湯川とかどう?って聞いてみた。
『私なんて、湯川くんの眼中にもないわよ』って笑ってたよ、まりあ。」