私の好きな人
転校当日
両親と歩いて登校した
相変わらず緊張で心臓はドキドキしっぱなし
学校には引っ越しした日に見学に行ったけど、休みの日だったからどんな友達がいるのか知らない
すこし人見知りの私には正直怖かったんだ…
『おはようございます…』
…?
突然後ろから聞こえてきた声に両親と私は振り返る
あ…昨日の…
『あら、藤さんとこの』
『良平くん、おはよう』
両親は満面の笑みで答える
『あ…おは…ょぅ』
私といったらなんとも暗い挨拶
でも覚えてる
この時私は
声をかけてくれたことに少し感動してた
だって
良平の顔も真っ赤で恥ずかしそうだったんだもん
『良平くん1人?』
お父さんが聞くと
『うん。この辺は僕しかいないし、、、』
『そうか、じゃあ明日からは2人で登校かな。よろしくね良平くん』
『…はぃ』
確かこんな感じで、始まった
小学2年生
森岡彩月8歳
藤良平8歳
幼馴染みのはじまり