私の好きな人



図書館の入口前


もはや何に対してなのか、、呼吸を整える俺は、、もう本より彩月目当てだ



ただ、こんなこと彩月にバレるわけにはいかない


冷静に


冷静に……




ガラッ…


いつも通り静かに入室


いつも通り……の俺だよな…?



図書館に入ると俺のルーティーンでもある、星の本から探りはじめ、最後は好きな小説を何冊か手に取る



…正直…落ち着きはない


気になるけど…俺は冷静に本を物色し続ける



図書委員だからといって彩月が今いるかも分からない


いないかもしれない



気が付くと
手に持っている本は興味のないものばかり


本のタイトルすら読めてない



なんだ俺

………全く冷静なんかじゃいられてない





本を抱えた俺はカウンターへと向かう



…………!


チク…っ



カウンターに座る彩月の姿が見えた


…なんで胸が苦しい…?



いや、問題は彩月の隣



小林と一緒なんて聞いてない…



彩月は楽しそうに小林と話してる



手に持つ本の表紙が少しクシャッと崩れた



……なんだ


もう2人はお知り合いってわけか



いや待て


冷静に…冷静に…


委員会が一緒なだけだろ



ここはいつも通り



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