王太子殿下の花嫁なんてお断りです!
「王宮に対して直接こちらが何か言うことはできないし、辞退することもできない。それこそ王太子妃に相応しくないと思われない限り。
だったら、そうすればいいよ。
ああ、どうして今まで気付かなかったのかしら!」
目を輝かせて立ち上がるオリヴィアはいつになく嬉しそうな表情をしている。そして寝そべっているレオに手を差し出して、その両手を掴むとくるくる踊りだした。
レオは驚きながらもオリヴィアにされるがままにぐるぐる振り回される。レオは目が回りそうになりながらもオリヴィアに尋ねた。
「お、お嬢? 何を思いついたんだ?」
その言葉を待ってましたと言わんばかりにオリヴィアはとびきり晴れやかな笑顔でこう言った。
「私、何が何でも王太子様に嫌われるわ。そして花嫁候補から外れるの!」
レオは目を丸くした。口はポカンと開いたままだが、どうやら塞がらないらしい。
「き、嫌われる? 一体どうやって? てか、お嬢はそんなことできんの?」
「まあ、見ていなさい」
先ほどまでの悩みもどこへやら。オリヴィアはこの穏やかな天気に負けないくらいに晴れやかな表情をしていた。
「待っていて、レオ。
私は必ずここへ戻ってくるわ。
王太子殿下の花嫁になんて絶対にならないから!」
そう宣言をした数日後、オリヴィアはメイと共に王太子殿下の見合い相手として王宮に向かった。
だったら、そうすればいいよ。
ああ、どうして今まで気付かなかったのかしら!」
目を輝かせて立ち上がるオリヴィアはいつになく嬉しそうな表情をしている。そして寝そべっているレオに手を差し出して、その両手を掴むとくるくる踊りだした。
レオは驚きながらもオリヴィアにされるがままにぐるぐる振り回される。レオは目が回りそうになりながらもオリヴィアに尋ねた。
「お、お嬢? 何を思いついたんだ?」
その言葉を待ってましたと言わんばかりにオリヴィアはとびきり晴れやかな笑顔でこう言った。
「私、何が何でも王太子様に嫌われるわ。そして花嫁候補から外れるの!」
レオは目を丸くした。口はポカンと開いたままだが、どうやら塞がらないらしい。
「き、嫌われる? 一体どうやって? てか、お嬢はそんなことできんの?」
「まあ、見ていなさい」
先ほどまでの悩みもどこへやら。オリヴィアはこの穏やかな天気に負けないくらいに晴れやかな表情をしていた。
「待っていて、レオ。
私は必ずここへ戻ってくるわ。
王太子殿下の花嫁になんて絶対にならないから!」
そう宣言をした数日後、オリヴィアはメイと共に王太子殿下の見合い相手として王宮に向かった。