一途な彼にとろとろに愛育されてます
考えれば考えるほど落ち込む私に、瑠璃は鬱陶しそうな目を向ける。
「女として見られてないなら、見てもらえるように気持ち伝えるしかないでしょ」
「そうだけどさ……黙ってても色気のある瑠璃にはわからないよー!」
なによそれ、と苦笑いをする瑠璃に私はいじけるようにテーブルに伏せた。
女として見てもらえるように、か。
色気のない私には、今更意識してもらえるなんて無理だろう。
つまりは直接言葉で伝えること以外の手段がないことはわかってる。
けれど、断られて他人にはなりたくない。
そんな曖昧な気持ちが頭の中で入り混じって、この心をぐちゃぐちゃにかき乱した。