一輪の花に寄り添う蝶
教室までの階段を登っている途中、人にぶつかってしまい、

「あっ、」落ちる…



鳳は、固く目を閉じた。



ドンッ、

(あーあ、私、落ちたのか…って痛くない)



そーっと、目を開けるとまさかの、男の子が下敷きになっていた。



「だっ、大丈夫?」


「大丈夫じゃねーよ、お前は、ドジか」


その男の子は、まさかの「光月 豹」だった。



「ドジってあまり話したことない人に失礼じゃない?」


「助けてあげたのにそっちこそ失礼じゃない?」


「ごめんなさい」

と会話しているとチャイムがなった。
前を歩いていた望が、振り向き



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