一輪の花に寄り添う蝶
「私には恋する資格なんてないよ」
そう言ってたけるとの電話は終了した。
「鳳。お前にもあるよ、その資格」
「そーだといいね」
あの戦い後鳳のことを話すものは誰一人いなかった。
いや、誰も話せなかった。
あれ以来豹は、記憶を消した。
鳳といた時だけを。
それを口にするものは誰一人いなかった。
海雲クリスタル学園のプリンスは豹。
プリンセスは、空席になった。
いや、誰も座ろうとはしなかった。