一輪の花に寄り添う蝶
豹の目からは大粒の涙が流れてきた。本当の気持ちを知った豹は、









「もう止まれないよ」







「言うと思った!」









そう言って二枚の紙を渡してきた。住所、チケットだった。








「たける……ありがと」





「おう!助けてやれ」




「助けてやれ」今では不思議に思う言葉だ。

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