一輪の花に寄り添う蝶
鳳は、小さい頃からプロの殺し屋だった。だが、あまり人を殺すのが好きではなかった。



「いや、違う。スパイだ。」



「それは、俺もですか?」



龍は、鳳のパートナーとしていつも隣にいた。



「いや、お前はもう16だ。違う仕事をしてもらう。」



「ホントっすか!」




龍は嬉しかった。鳳と同じ年なのに、いつも子供扱いされたからだ。




(このいい機会を無駄にするもんか。)



「場所は?」



「後で、資料を渡す。」



部屋の外にいた、部下達は、新人の望に、説明していた。




「あの鳳っていう人は何者?」
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