あの時からずっと、君は俺の好きな人。
「ーー絶対先輩達の仕業だ」
三上さんが怒りの炎を瞳に湛えて、声を押し殺して言う。
三上さんの話によると、坂下さんは更衣室のロッカーの1番端をいつも使うのだが、何故か今日はそこの床が非常に滑りやすくなっていたらしく、坂下さんは転んでしまったのだ。
床には何か油のようなものが撒かれていたようだったと。
坂下さんが使うロッカーの位置を知っていた先輩達が、罠を仕掛けたのではないか、とのこと。
先輩達って言うのは、もちろん先日「2年のくせに生意気」と言っていた例の女子二人だ。
「絶対そうだよ! だって、私さっき見たよ! 坂下さんが怪我して更衣室から出たとき、あいつらニヤニヤしながらこっち見てたの!」
「ーーマジかよ」
美結の言葉に、新田くんも静かだが怒気のはらんだ声を上げた。
サッカーに常に全力を注いでいる新田くんにとって、こういった卑怯なことは許せないのかもしれない。
それはきっと、バレーをひたむきに頑張っている三上さんも同じで。
「ーーあいつら……! ほんっとに許せない! 私文句言ってくる!」
三上さんが怒りの炎を瞳に湛えて、声を押し殺して言う。
三上さんの話によると、坂下さんは更衣室のロッカーの1番端をいつも使うのだが、何故か今日はそこの床が非常に滑りやすくなっていたらしく、坂下さんは転んでしまったのだ。
床には何か油のようなものが撒かれていたようだったと。
坂下さんが使うロッカーの位置を知っていた先輩達が、罠を仕掛けたのではないか、とのこと。
先輩達って言うのは、もちろん先日「2年のくせに生意気」と言っていた例の女子二人だ。
「絶対そうだよ! だって、私さっき見たよ! 坂下さんが怪我して更衣室から出たとき、あいつらニヤニヤしながらこっち見てたの!」
「ーーマジかよ」
美結の言葉に、新田くんも静かだが怒気のはらんだ声を上げた。
サッカーに常に全力を注いでいる新田くんにとって、こういった卑怯なことは許せないのかもしれない。
それはきっと、バレーをひたむきに頑張っている三上さんも同じで。
「ーーあいつら……! ほんっとに許せない! 私文句言ってくる!」