あの時からずっと、君は俺の好きな人。
私は1回深呼吸して、恐る恐る口を開いた。
「ーー実はね、みんな。薄々気づいているかもしれないけど」
私が神妙な口調で言うと、談笑していたみんなは空気を察してぴたりと私に集中してくれた。
「塩素アレルギーって、嘘なの。ーー精神的に泳ぐのがきつくて、そういうことにしてたんだ」
「それって例の6年前の事故が関係してるの?」
私の言葉に的確に突っ込んだのは、なんと三上さんだった。私は頷く。
「ーーうん。その頃水泳やってたんだけど、全国大会で大阪に行った帰りに……事故で」
しばし場が静寂に包まれる。少し離れたところにいるなっちゃんが真剣な面持ちで私を見つめる。他のみんなの瞳には切なげな光が宿る。
「ごめんね。私が怪我したばっかりに、無理に泳ぐことになっちゃって」
涙ぐむ坂下さん。どうやら私がトラウマを抱えたまま泳いだと思っているようで、その責任を感じたらしい。
私は慌てて首を横に振った。
「ーー実はね、みんな。薄々気づいているかもしれないけど」
私が神妙な口調で言うと、談笑していたみんなは空気を察してぴたりと私に集中してくれた。
「塩素アレルギーって、嘘なの。ーー精神的に泳ぐのがきつくて、そういうことにしてたんだ」
「それって例の6年前の事故が関係してるの?」
私の言葉に的確に突っ込んだのは、なんと三上さんだった。私は頷く。
「ーーうん。その頃水泳やってたんだけど、全国大会で大阪に行った帰りに……事故で」
しばし場が静寂に包まれる。少し離れたところにいるなっちゃんが真剣な面持ちで私を見つめる。他のみんなの瞳には切なげな光が宿る。
「ごめんね。私が怪我したばっかりに、無理に泳ぐことになっちゃって」
涙ぐむ坂下さん。どうやら私がトラウマを抱えたまま泳いだと思っているようで、その責任を感じたらしい。
私は慌てて首を横に振った。