あの時からずっと、君は俺の好きな人。
「ううん、無理に泳いでなんかないの。最近ね、このままこんな自分じゃ嫌だなって思ってたの。だからいい機会をくれて、ありがたいと思ってる。本当に、坂下さんには……みんなには感謝してるの。っていうか、騙してて本当にごめん」
「ーー吉崎さん」
坂下さんが瞳に涙を溜めながらも、微笑んだ。私はそれに答えるように笑みを浮かべる。
「騙してたって言われても……。俺達は、別になあ」
「うん。むしろそんな状況なのにぶっつけ本番で泳いでくれてありがたい」
新田くんと内藤くんは、気安い調子で言ってくれた。
「ーー二人とも、ありがとう」
本当にありがたかった。みんなに打ち明けられて。受け入れてくれて。
三上さんは特に反応をせず、素知らぬ顔でタルトをつついていたが、その平然とした様子も優しさに思えた。
ーーすると。
「うええええん! 藍が……! 藍がーーー!」
なっちゃんが突然大声を上げて子供のように泣き出したので、私はぎょっとする。
「ーー吉崎さん」
坂下さんが瞳に涙を溜めながらも、微笑んだ。私はそれに答えるように笑みを浮かべる。
「騙してたって言われても……。俺達は、別になあ」
「うん。むしろそんな状況なのにぶっつけ本番で泳いでくれてありがたい」
新田くんと内藤くんは、気安い調子で言ってくれた。
「ーー二人とも、ありがとう」
本当にありがたかった。みんなに打ち明けられて。受け入れてくれて。
三上さんは特に反応をせず、素知らぬ顔でタルトをつついていたが、その平然とした様子も優しさに思えた。
ーーすると。
「うええええん! 藍が……! 藍がーーー!」
なっちゃんが突然大声を上げて子供のように泣き出したので、私はぎょっとする。